コラム|女性リーダーの誕生に感じた、ライフワークバランスという永遠のテーマ

ライターM|ライフワークバランスと女性
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女性リーダーの誕生に感じた、ライフワークバランスという永遠のテーマ

あまり政治の話はここでは控えたいのですが、女性の総裁誕生は同じ時代を生きてきた女性としては、あっぱれという思いになります。

はじめに:女性初の総裁誕生に感じたこと

女性初の自民党総裁が誕生しましたね。
政治的な話題というより、「女性がここまで来たか」という思いでニュースを見ていました。

私が社会に出たころは、女性が責任ある立場に就くなんてまだまだ珍しかった時代。
それがいまや、国のトップに女性が立つ時代になったのですから、やっぱり感慨深いです。

男性優位の時代に主に働いてきたので、25歳過ぎて働くとお局扱いのような時代だったのが、気づけばどんどん女性が職場に増え、女性の責任職も増えと、アクティブシニア世代はまさに時代が変わりゆく渦中を見てきた世代でもありますね。

「ワークライフバランスを捨てる」発言に思うこと

そんな中で話題になったのが、高市早苗新総裁のあいさつでした。

「ワークライフバランス(WLB)という言葉を捨てる。
働いて、働いて、働いて、働いて、働いていく」
「全員に働いていただく。馬車馬のように働いていただく」

という発言に、ネット上でもさまざまな意見が飛び交っていました。

「男並みに働かないと認められないなんて、しんどい」
「仕事と生活のバランスを大切にするからこそ、いい仕事ができるのでは」
──そんな声を見て、私も思わずうなずいてしまいました。

高市さんは高市さんの責任感を表して発した言葉なので、この言葉を批判する思いは一切ないことだけ、先に書いておきます。
この言葉を通して改めて「ライフワークバランス」と「女性」という観点でお話しします。

働き続けてきた女性たちのリアル

若いころの私は、まさに「働いて働いて」でした。
30代で離婚し、女ひとりで子どもを育ててきたから、休むという発想がなかったのです。

まさに「馬車馬のように働いて」という時期でもありました。

朝早く起きてお弁当を作り、早朝の清掃アルバイトへ行き、9時に今度は事務のパートへ。
18時に息子が帰ってくる時間に合わせて帰宅したら息子と一緒にご飯を食べて、
寝たのを確認してから家の家事を全部やって、寝るのは1時。

自分のことはいつも後回しで、働くことが「生きること」そのものでした。

けれど、あのころの“働く”は、誰かのための労働でした。
家族のため、生活のため。

でも60代になった今、“働く”の意味は少し変わってきています。

自分を大切にしながら、できる範囲で誰かの役に立てること。
それが私にとっての「ライフワークバランス」なのかもしれません。

「働く」だけでなく「休む勇気」も大切に

高市さんの発言を聞いて、頑張ってきた世代だからこその覚悟も感じました。
女性が道を切り開くには、それほどの気迫が必要だったのだと思います。

だからこそ、これからの時代は“頑張るだけが美徳ではない”方向にも目を向けたい。

私たちの世代は、介護・健康・仕事・家族の心配など、同時に抱えることが多い。
そんな中で「ほどよく働き、ほどよく休む」ことがどれだけ大切か、身にしみて感じています。

働くことを誇りに思いながらも、同時に「休む勇気」を持つ。
それが次の世代へのメッセージになるのかもしれません。

自分らしい働き方を見つけていこう

女性がトップに立つことは、たしかに時代の象徴です。
でも、それ以上に大切なのは、女性が自分のペースで働き、生きられる社会であること。

馬車馬のように頑張る日々を経て、いま思うのは──
「ほどよく力を抜いても、ちゃんと人生は進む」ということです。

当時無理したことはいつか自分の体にも出てきます。
無理したことで、倒れてしまっては本末転倒です。

でも頑張らなきゃいけない時って人生に時にはあります。

でも、その時に支えてくれる環境や人に適度に甘えることも大事だったのかな?と
今振り返り思うことがあります。
どうしても頑張る時期って視野が狭くなってしまったり、踏ん張ろうと思ってしまうもの。

これからも、誰かのために働くことと、自分を大切にすること。
そのバランスを探しながら、今日も私は自分なりのペースで頑張っていこうと思います。

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この記事を書いた人

アクティブシニアの情報局のライターM
年齢は飾り!だからこそ、自分も飾りと胸張れるシニアライフを
過ごせるように、アクティブシニアを支えたい!
今もまだ現役で働きながらお一人ライフを堪能中。

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