検査で分かったこと
義父と病院に通い始めて2週間。少しずつ同居にも慣れてきましたが、通院は一人では厳しいので、必ず私か主人が付き添うことにしました。
前回の検査結果と、以前からかかっていた病院との連携で分かったのは「腫瘍がある」という事実でした。
ここ1年で急激に歩きにくくなった義父。
義母からは「坐骨神経痛みたいなもの」と聞かされていましたが、実際には仙骨付近に腫瘍があることが判明しました。10年前に大腸がんを患っていたこともあり、加齢で筋肉が落ちて座るのが辛そうに見えていたのも、実はこの仙骨にできた腫瘍が原因のひとつと考えられると言われたのです。

え〜〜、坐骨神経痛どころの騒ぎじゃない!全く違うじゃない!とびっくり
さらには、その腫瘍が「悪性(癌の可能性あり)」か「陰性」かを調べるには、病理検査が必要なこと。
そして、その病理検査をするには、メスを入れるしかなく、入院が必要となること。
がわかりました。
先生と相談し、義父も手術を拒否しているので、しばらくは経過観察することに。
その代わり、痛み止めの薬を処方され、日常生活は過ごすように言われました。
しかし、新規の病院だとこの腫瘍が大きくなっているのか、小さくなってるのかわからないので、義母から癌の手術していた病院に定期的に通っていたことを聞いていたので、今まで通っていた病院は、私たちの家から通える距離でもあるので、再度元の病院にその腫瘍に関しては、通うことになりました。
老老介護のデメリット
私と主人は、この結果にただ驚くばかり。
ちなみに、とうの義父本人もよくわかっていませんでした。(難しい話嫌いな人なので)
とりあえず、まずは義母にその旨を話しましたが、
「え〜〜!そうなの?」と初見のような様子。
義母はしっかりしてる性格というよりも、おっとりした人。だから、難しい言葉を聞いて考えてる時に話が進んで聞いていないのでは?と思いました。
長年父を見てくださってる先生にご連絡させていただき、再受診。
今まで付き添いは義母にがしていましたが、今回は私が連れて行くことになりました。
主治医の先生からは、同じく腫瘍のお話はしたとのこと。(やっぱり分かってなかっただけかぁ)
その病状を話す中で、いつか腫瘍の病理検査した方がいいよと話したけど、その後その話しても
義父は「入院したくない」
義母は「はぁ。まぁ。どうしましょ」
という感じで進まなかったそうです。
私の両親もそうですが、主治医の先生の話を正しく理解できないのが、老老介護の難しいところ。
義父と外科行った時も若い先生が早口で説明するので、義父は分かってないだろうなぁと思っていましたが、やっぱり分かっておらず、付き添いに誰が行くかって結構大事だと思いました。
が、話を理解できる世代はまさに働き世代。ここに介護の難しさを本当に感じます。
ここでも経過観察ということにはなりましたが、歩きかたがおかしいのが気にはなりました。



いつか高齢者の受診結果が、介護者やケアマネに書面で送ってくれるようになれば、ちゃんと状況把握できるのにと思ったので、そんな未来を希望しています。それか、受診の内容を聞く際にオンラインで聞けるとかね。
実家での暮らしがもたらす素敵な変化
今私たち家族が住んでいる家は、もともと義父の実家の跡地。
裏の家には昔からの友人も住んでおり、義父にとっては「戻ってきた場所」でもあります。
そのせいか、介護同居というストレスはあったかもしれませんが、日に日に気持ちが元気になっていく様子が見られました。
義母と住んでた時もよく近所の公園に散歩に言っていたのですが、今はその時よりもだいぶ歩けなくはなりました。
でも、慣れた場所だからか、日中に近くのコンビニまで行く。近くの公園まで行くなど、日中は自由に過ごすようになりました。
さらにありがたかったのは、義父が生活費の心配をして少しお金を入れてくれたこと。新しい洋服や生活用品に気づいたのか、「これいくらかかったの?払うよ」と言ってくれたのです。全額は受け取りませんでしたが、一部をお願いして、そのお金は「いざという時のために」と主人に預けました。
いきなりの同居がもたらす身体への変化
義父との関係は、悪くない方ではありましたが、義父からしてみたら今までの生活と違い孫と一緒なのは嬉しいが、私に気を使う生活。
私は私で自分の親じゃない分、気を遣う。
主人も親との同居はある意味高校以来すぎて、慣れない。
息子はまだ未就学だったのもあり、家族が増えて嬉しいのみ。
順応性の高い子どもと違い、大人はそれなりの慣れるまでの不便さを感じていました。
そんな中、義父の口元が荒れてしまいました。病院に行ったら、「ヘルペス」とのこと。ここ数年出ていなかったそうで、義父なりのストレスを感じていたんだなぁと思いました。
そんな矢先今度は私が体の左側が痒くて痒くてただれてしまいました。診断結果は「帯状疱疹」とのこと。
先生に「最近疲れていない?ストレスに感じることある?」と聞かれ、真っ先に「あっ、同居介護」と思いました。
ちなみに主人は、手が今まで見たことないような荒れ方をしていて、湿疹が出ていました。本人はそれよりも抜け毛が増えたと言っていましたが、それは加齢のような…なんて思ったのは内緒の話です(笑)
慣れない生活を軌道に乗るまではお互いもストレス溜めないと思っていても。それなりに感じるストレス。
みんな治る頃にはすっかり同居の生活も慣れましたが、ちゃんと体に出るので、体は正直だなと感じたのでした。
少しでもストレスフリーを真剣に求める
義父との生活で一番私が困ったのは、リビングでソファーに寝転がれないこと(笑)
くだらないようで大事な息抜きができなくなったのです。
特に「帯状疱疹」が出たこともあり、そこは私が死守しようと必死で通称ゴロゴロ部屋を作ることにしました!
仕事部屋に改装した部屋に独身時代に使っていたソファー置いてもらい、私の“こっそりゴロゴロスペース”になりました。さらに義父の家から持ってきたミニテレビも設置。(義父はリビングのテレビを見るので)
いつの間にか仕事部屋が「私の華麗なゴロゴロ部屋」へと進化していました。
でもこの部屋ができたことで、ちょっと疲れた〜って時に寝っ転がれるのは私にとって気持ちがすごく楽になりました。ちなみに主人も義父の前でゴロゴロしにくいみたいで、気づけばゴロゴロしてるので、奪い合いの場所です(笑)
孫との時間が一番の薬
息子はリビングでよくYouTubeを見ているのですが、
それを義父は嫌がるどころか「そのままでいいよ、見せて」と一緒に楽しんでいました。ゲーム実況やゲーム画面も、孫が好きなものを知るきっかけになったようです。
疲れるとソファーにごろんと横になる義父と、その横でゲームを続ける息子。その光景はとても微笑ましく、同居生活の中で私の心を和ませてくれる大事な時間になりました。
足の悪化と次の展開
そんな生活を続けるうちに2ヶ月が過ぎ、暑い夏も終わろうとしていた頃――。義父の足の状態が、急激に悪化していくのです。


